この記事は「これから神社巡りをしたい」、「神社巡りを始めたばっかり」そんな神社初心者のあなたに向けた記事です。
神社に関する用語って、読めない漢字や難しい言葉が多いと思いませんか?
私も神社巡りを始めたばかりの頃には、言葉の意味がわからず、調べながら参拝していたので大変でした。
ということで今回はよく使う神社の言葉まとめです!!
神社独特の表現や、間違えやすい言葉、勘違いしがちな言葉も出てきます。
ふりがなもふって出来るだけ分かりやすくご紹介しますね!
それではお勉強スタート!!
目次
神社の境内にあるもの
まずは、神社の境内にあるものをご紹介します!
神額(しんがく)

鳥居や社殿に神社の名前や神様の名前が書いてある表札のようなもの。
扁額(へんがく)とも言いますが、神社に限っては神額と呼ばれています。(扁額でも間違いではありません)
手水舎(ちょうずや)

参拝前に必ず使うものですよね。これは「ちょうずや」「ちょうずしゃ」「てみずや」と読みます。
そしてそこに置いてある水をすくう物を柄杓(ひしゃく)といいます。
力石(ちからいし)

神社でよく目にする力石。これは昔、お祭りの時などに男たちが力比べをしていたのですがその時に使われていた石です。
この石を持ち上げて初めて一人前の男と認められていたとも言われています。
木遣塚(きやりづか)

これは基本的に東京都内(元の江戸町内)の神社でよく見かける石像です。
元禄年間、江戸城の工事の時に歌い始めた木遣節(きやりぶし)を後世に伝えるために建てられたものです。
御神木(ごしんぼく)

漠然とパワースポットだと思っていませんか?
御神木は「神が宿る木」のことで、御神木自体にご利益があります。
御神木はそこにあるだけじゃなく、神社創設に深く関わっている場合もあります。
また御神木には由緒や物語があるので調べてみると実はとても面白いんですよ。
撫で牛(なでうし)

撫で牛は天神様(天満宮)で見かけます。御祭神の菅原道真公(すがわらのみちざねこう)の使いです。
「頭を撫でると頭が良くなる」、「自分の体の悪い部分と同じ場所を撫でると良くなる」、「撫でると願いが叶う」などと言われています。
撫で牛さんはたくさん撫でられる部分が剥げてしまい金色になっています。撫でられすぎですね。笑
御神水(ごしんすい)

「ごじんすい」とも呼ばれます。霊験(不思議な力やご利益)がある神聖な水のことです。
多くの場合持ち帰ることができ、煮沸すれば飲むこともできます。
不老不死の水として、飲める状態にして社務所でお分かちしてくださる(分けてくださる)神社も見かけます。
神楽殿(かぐらでん)

神様に捧げる演奏や舞いを踊る場所です。神楽堂(かぐらどう)とも言います。
社殿(しゃでん)の種類
境内には大きな神社、小さい神社などがありますよね。それぞれの呼び方をご紹介します。
ちなみにこれらの神社(御祭神が祀ってある建物)の総称を社殿といいます。
普段手を合わせている神社の社殿を本殿と思ってしまってるあなたは特に良く読んでくださいね!
拝殿(はいでん)

私たちが手を合わせている場所のことを拝殿と呼びます。
本殿はさらにその奥で私たちが目にすることはできません。
間違えがちですので覚えておいてくださいね。
幣殿(へいでん)

弊殿は本殿と拝殿をつなぐ場所のことです。
ご祈祷していただく場所を幣殿と思っている方もいますが、それは拝殿です。
幣殿は神様へ様々なものをお供えし、祭祀のために使われるのが一般的です。
本殿(ほんでん)
本殿は拝殿の奥にあり、神様が宿った御神体を祀ってある場所のことです。
本殿の扉は常に閉じられていて、特別な場合のみ開かれます。
そもそも御神体に宿っている神様は私たちに見えないため、見る必要がないという考えから来ているそうです。
本殿は聖域なので、扉だけでなく、見えないように木や柵などで視界が遮ってある場合もあります。
神社によってはこの3つが揃っていない場合もあります。
境内社(けいだいしゃ)

神社の境内にある小さな神社です。
境内社には摂社(摂社)と末社(まっしゃ)があり、一般的に摂社は御祭神と関係の深い神社、末社はそれ以外の神様(古くからこの地で信仰されている神様など)が祀られています。
戦前は摂社と末社を区別する規定がありましたが、今はありません。
なので個人的には意識する必要は特にないと思っていますが、神社参拝において耳にする言葉なので書きました。
その他
その他の、神社で良く使う用語をご紹介します。
御祭神(ごさいじん)

その神社に祀ってある神様のことです。
ほとんどの場合、神様によってご利益が決まります。(伝説や由緒、神社の由来によって生まれるご利益ももちろんあります)
神様一体一体に性格や物語、歴史があり、調べていくとより面白いですよ。
拝受(はいじゅ)

御朱印をいただくときにも使う言葉。
神社では買うことを拝受すると言います。
御朱印もお守りも拝受するという表現が正しいです。
初穂料(はつほりょう)

初穂料とは、神社でお守りや御朱印などを拝受する際に払うお金のこと。
初穂料は神様にお供えするお金のこと。なので神社では料金ではなく初穂料と言います。
祝詞(のりと)

厄払いや七五三、結婚式の時などの昇殿参拝(昇殿参拝)の際に神職が口にする唄のようなものです。
簡単に言うと、神職が神様に奏上する言葉でその言葉には霊力が宿り、口に出して述べることにより、霊力が発揮されると考えられています。
祝詞は神職のみが述べるものだと思っている方もいますが、誰が口にしてもいいものです。
祝詞にはいくつか種類がありますが、参拝の際に自分で口ずさむとより参拝が良いものになると思います。
ただし、祝詞はただの言葉ではなく、霊力が宿ると言われている神聖な言葉です。
できるだけ流暢に、そして噛まないように気をつけましょうね。
まとめ
神社で使われる言葉は独特なものが多く、読み方がわからないものもありますよね。
もちろん参拝は気持ちが一番大切なので、絶対に知っておくべきものではありませんが、知っておいた方が参拝がより良いものになると思います。
あなたの神社参拝がより良いものになりますように心を込めて。